APPLE VINEGAR - Music Award - 2023

Podcast

APPLE VINEGAR - Music+talk -

第1回は3/9(水) 18時より配信をスタート
以降毎週水曜日18時に
新しいエピソードを公開していきます。

大賞

松丸契 / Kei Matsumaru
“The Moon, Its Recollections Abstracted”

特別賞

“ANORAK!”
ANORAK!

“B1”
ID

“ムームート”
ウ山あまね

“脈光”
大石晴子

“roman candles | 憧憬蝋燭”
Laura day romance

“shape of raw to come”
the hatch

NOMINEES

※Album Titleアルファベット順

『APPLE VINEGAR -Music Award- 』とは

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマン、後藤正文が2018年に立ち上げた新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞。 文学界での芥川賞を参考に、デビュー・アルバムに限らず、ミュージシャンがそのキャリア初期に発表した作品を評価する仕組みを作り、今後の作品制作をサポートする賞金を贈呈することで若手ミュージシャンを応援できれば、という思いを持ってスタートしました。
同時にリスナーが新しい音楽と出会うきっかけとなれば、という思いも込められています。
設立の経緯を綴った後藤のブログはこちら
第6回目となるAPPLE VINEGAR -Music Award-では、2022年に発表されたアルバムから後藤が12作品をセレクト。
選考会を経て、大賞を決定します。


私設音楽賞、APPLE VINEGAR -Music Award-は6回目を迎えました。
協力してくださっているすべての人たちに感謝します。

アワードそのものが持つ権威性には毎度、身を焼かれるようです。ある種の傲慢さを自分のなかに発見せざるを得ない、そういう行いなのだと自覚します。しかし、素晴らしい作品に出会ったときに、素直に「素晴らしい!」と声を上げたいわたしも存在します。アワードの設立に見出した意味や意義と、その権威性と責任、その前で揺れながらここまでやってきました。

昨年のコメントにも引用しましたが、数年前に出会ったアルフォンソ・リンギスの言葉には救われました。「肯定的な評価は確認である。私たちが誰かに「なんて君は美しいのだ!」と言うとき、この発言は、そう言われる人に対して、その人がすでにそうである単なる認識、その人が既に承知していることの再認識として働くのではない。それは人の力を呼び覚まし、駆り立てるのである」(『何も有していない者たちの共同体』より)。何度でもこの態度に立ち返ること、肯定的な評価のエネルギーを信じること、それだけは続けていくつもりです。

とても網羅できないほどの作品が発表され続けていますが、そのなかから、いくつかの作品を今年も選びました。それぞれの作品の素晴らしさが、様々な角度に広がるきっかけになることを願います。

APPLE VINEGAR -music award-では、賞金を拠出してくださる法人や団体を募集しています。お力添えいただけましたら幸いです。ご連絡の際は問い合わせフォームよりお願いします。
後藤正文

第6回となる今年の審査員は昨年に引き続き、後藤正文、accobin (チャットモンチー済/イベントスペースOLUYO社長)、三原勇希さん (タレント)、 Licaxxxさん、有泉智子さん(音楽雑誌「MUSICA」編集長)、そして新たにmabanuaさん(ドラマー、プロデューサー他)が決定いたしました。この6名で選考会を行い、4月下旬に大賞を発表。

また昨年に引き続き、アワードの趣旨に賛同してくださる企業様からの協賛を募集し、7社からご協賛を戴きました。
後藤の10万円、坂本龍一様からの10万円、亀田誠治様からの10万円に加えて、ライブマスターズ株式会社様50万円、ParadeAll株式会社様 10万円、Gerbera Music Agency株式会社様 10万円、湊のやど汀家様15万円、Xylomania Studio LLC様5万円、Fanicon様10万円、匿名企業様に10万円をご協賛頂き、合計140万円の賞金を贈る準備が出来ました。

APPLE VINEGAR -Music Award-では、今年もAwardの趣旨にご賛同いただけるたくさんの企業様にご協賛いただきました。
音楽を愛し、一緒に盛り上げていただけるみなさまのご協力を、来年もまたお待ちしております。

本アワードを設立当初よりサポートしてくださっていた坂本龍一さんが先月3月28日に逝去されました。
後藤正文及びスタッフ一同、心より哀悼の意を表します。

選考委員